予防歯科
「予防」に対する
考え方

「治す」から「守る」時代へ
歯医者は、痛みがあるときや詰め物などが外れたときに受診する方が多いと思います。その場合、実はかなり状態が進行していることが多く、当然治療も大掛かりになります。
そして、頑張って治療が終わり「歯を治療したからもう安心」と思われる方が多いと思いますが、実は、治療した歯というのは再発のリスクがとても高いのをご存知でしたか?
歯は生まれ持ったまま、天然の歯が一番強く長持ちします。安易に治療してしまうと、数年後に治療を繰り返すといった治療の悪循環に陥ります。
歯科医院を『治す』場所から『守る』場所へと変えていったら、皆様のお口は生涯安泰です。
皆様のお口を守るために一生懸命アドバイス、クリーニングをいたします。
是非、予防歯科に取り組んで健康に過ごしていただくことを切に願っております。
当院の予防治療の4つの体制
予防処置における当院の体制をご紹介します。
患者様の年代に合わせた適切な対応
虫歯・歯周病にさせないための対応は基本的に同じですが、ライフステージに合わせて注力するポイントは異なります。
一例をご紹介します。

お母さん世代
子供への虫歯感染予防に注力する必要があります。
虫歯は甘いものを食べることで進行を助長しますが、根本的な原因ではありません。
小さい子供のお口の中には虫歯菌は存在しませんので、虫歯になることもありません。
虫歯になってしまう原因の多くは、親御さんのお口に存在している虫歯菌がスキンシップにより子供の口に入ることです。
しかし、親御さんのお口の中を清潔にしていればこれを防ぐことができます。そのため、親御さんやご親戚のお口のケア、そして、子供に虫歯菌が入らないための適切な対応を学んでいただきます。
高齢者世代
歯周病が「糖尿病」「心筋梗塞」と密接な関係にあることを知っている方は多くはありません。
他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。
「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
この事実をしっかり患者様やご家族にお伝えし、ライフスタイルに合わせたケアの方法をお伝えしていきます。
科学的根拠に基づいた処置
すべての治療は「検査」に基づく診査・診断からスタートします。
この最初のステップが不十分、もしくは間違っていれば良くなるものも良くならないことがあります。当院で行っている検査で特に重要なステップを簡単にご紹介いたします。
悪さをする「原因菌」に直接アプローチするための各種検査
いくら歯垢や歯石を除去したとしても歯周病・虫歯は良くなりません。
歯周病・虫歯は「感染症」ですので、そもそもの原因となっている「細菌」へのアプローチが必須です。
当院では「唾液検査」「細菌検査」を活用し、まずは原因菌の特定、そしてその菌への効果的なアプローチ方法を探っていきます。

唾液検査・細菌検査を行うことで、原因菌の検出だけでなく、患者様固有の情報が得られることにより、歯周病・虫歯リスクの程度を知ることができます。この結果からあなたの歯を守るための一歩進んだ治療が可能となります。
口臭改善にも効果的な「3DS」
唾液検査・細菌検査で特定した原因菌を3DSという手法で除菌・抗菌していきます。
具体的には、専用のマウスピース(ドラッグリテーナー)に薬剤を注入し、お口に装着するだけで除菌していきますので、患者様への負担もかからず、治療も短期間で終了します。
3DSは原因菌の数を限りなくゼロに近づける治療ですので、継続使用することで、虫歯・歯周病の圧倒的な予防となります。下の画像は治療前と治療後の細菌数を表現したものとなります。

BEFORE

AFTER

また、3DSの副次的効果として、口臭改善にも効果があります。
歯周病が進行している方は口臭もきつくなる傾向があります。3DSを利用することで、この口臭の原因となっている原因菌を除菌しますので、口臭も改善する可能性が高まります。
口腔内の善玉菌のバランスを整える
「プロバイオティクス」
プロバイオティクスは人体に良い影響を与える微生物などを活用して体質を改善していくことを目的とした処置です。
最近の研究では、歯周病治療にも有効であることが分かってきました。
口腔内には何兆個もの細菌が住みついていて、絶えず善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしています。この勢力バランスが崩れ、悪玉菌が多くなると、歯周病原因菌を作ってしまいます。
当院では、プロバイオティクスの概念に基づいたお薬を使用し、歯周病治療・予防に役立てています。

予防処置をしながら
「本来の歯の白さへ」
歯科医院で行うお口のケアでは、虫歯・歯周病の温床となる、歯垢や歯石を除去するのですが、副次的効果として「歯、本来の白さがよみがえる」という嬉しいメリットもあります。
専用の器具を使用して、甘いアミノ酸の粉末を歯の表面にJET噴射させることによって、コーヒーなどで歯の表面に付着したステインやたばこのヤニ・黄ばみ等を落として艶やかに磨きあげます。
さらに当院では、細かい隙間にある歯石除去を行うことにより、歯と歯の間や裏側の汚れを隅々まで取り除くことができます。
下の治療前と治療後の比較画像をご覧ください。

専用の器具を使用して、甘いアミノ酸の粉末を歯の表面にJET噴射させることによって、コーヒーなどで歯の表面に付着したステインやたばこのヤニ・黄ばみ等を落として艶やかに磨きあげます。
さらに当院では、細かい隙間にある歯石除去を行うことにより、歯と歯の間や裏側の汚れを隅々まで取り除くことができます。
健康維持と生活の質
向上を目指した予防を提唱
予防とは、「虫歯や歯周病にならないようにすること」です。
しかし、当院ではもう一歩先の「予防」を実践しています。
一歩先とは、「一生涯お口の健康を維持し、かつ、患者様の生活の質を向上させること」。
虫歯・歯周病にならないためにはご自宅でのケアと歯科医院でのケアが必須になりますが、よりご自宅でのケアをしやすくするため、部分的に歯並びを改善したり、詰め物・被せ物を取り替えたりします。
これは歯並びや不適切な被せ物等が原因で歯ブラシが隅々まで届かず汚れがたまることで虫歯や歯周病の原因になるためです。

歯周病と噛み合わせの関係性
また、「噛み合わせ」も生活の質を向上させるためには重要になります。
噛み合わせが悪いと、しっかり物を咀嚼することが出来ません。そうなると、消化が不十分になるばかりか、内臓に大きな負担をかけ、様々な体の不調の原因となります。そして、噛み合わせが悪いことで、一部の歯に過度な負担をかけてしまうので、負担がかかっている歯の寿命が短くなることもあります。
更に、「噛む」という行為は脳に新鮮な血液を送り込む役割も持っているのですが、しっかり噛むことができないと、脳に新鮮な血液がいきわたらなくなり「認知症」の発症率が高まると言われています。
あくまで一例をご紹介いたしましたが、お口の健康は身体の健康にも直結していることがお分かりになったかと思います。
私たちは「お口の健康を維持させる」ことだけではなく、「身体の健康も担っている」という思いで日々診療にあたっています。
PMTCについて

97.7%歯を守るPMTC
毎日の自分で行う歯磨きで、落とせない歯の汚れを歯の専門家(歯科医師・歯科衛生士)が、専用機器を用いてリスクの高い歯に行うクリーニングです。
当院では、歯科予防の父、アクセルソン博士が立証したこのPMTC(クリーニング)を取り入れております。
また、同時に茶渋やタバコのヤニなどの頑固な汚れもじっくり丁寧に落としていきます。
PMTCの流れ
ドクターによるデンタルチェック
ドクターが口腔内をしっかりチェックし、歯の状態や適切なケア法のアドバイスを行います。
歯について気になることがあれば、ぜひご相談ください。

歯石やバイオフィルムを除去する
お口の中には、歯石や多くの菌が存在しています。
その歯石と菌の塊であるバイオフィルムを超音波や専用の器具を使い分け、1本1本歯にこびりついている汚れを丁寧に取り除いていきます。

エアフローによるクリーニング
エアフローを使い、歯の表面に細かいアミノ酸のパウダーを噴きつけ、歯を削ることなく頑固な汚れを落としていきます。
ブラシの届かない細かい隙間に付いた汚れまで徹底的に取り除きます。これだけでもかなりさわやかさを感じることができます。

歯と歯の間を磨く(フロッシング)
フロッシングとは、デンタルフロスを使って歯と歯の間に付着したプラーク(歯垢)を落とすことです。
歯と歯の間のプラークをしっかりと落とすことができるので、口臭や歯周病を防ぎ、歯の健康を保つことができます。フロッシングは自分でもできるので、普段から行う習慣をつけましょう。

歯のツヤ出し
歯を磨く研磨のペーストを使い分け、丁寧に歯の表面を磨いていきます。
歯の表面にツヤを与え、着色や汚れをつきにくくします。

研磨の傷を修復
研磨しただけでは、歯の表面に傷がついた状態です。
そこでナノアパタイト粒子入りペーストで研磨していきます。ナノアパタイトは、歯の表面に付いたミクロの傷を修復し、歯を丈夫にする優れもの。
表面の傷が埋まって表面が滑らかになり、着色がつきにくくなります。

クリーニングの際の注意点
- オプションのみ単独ではお受けできません。
- 当日キャンセル・無断キャンセル・20分以上の遅刻はキャンセル料を一律2,200円頂きますのでご了承ください。
PMTCのよくある質問

Q.毎日歯ブラシしているのに、
何で汚れがつくのですか?
また自分で歯磨きするだけでは
取れないものってありますか?
A.着いた直後であれば簡単に落とせますが、時間が経つとしっかりとこびりついてしまいます。
こうなると、なかなか自分では取ることができません。
特にワインや紅茶などで歯につくステイン(着色汚れ)は、自分で無理やり取ろうと、研磨剤の粗い歯磨き粉で無理に磨くと歯の表面に傷がつき、かえってステインがつきやすくなってしまうこともあります。ぜひ、歯の専門家に任せてほしいです。
Q.自分で無理やりは
よくないという事ですね。
よく耳にする歯垢や歯石は
どうですか?
A.歯垢=プラークとは歯の表面に付着する白い塊のことです。
これは細菌の集まり(塊)で、歯と歯のすきまの歯間にたまりやすいものです。歯垢に含まれる細菌数は1gあたり10の11乗個と言われ、大便中の細菌数とほぼ同じ。虫歯や口臭の原因にもなります。実は歯垢を長時間放っておくと、歯石(石のように固くなる)となってこびりついてしまいます。
こびりつきやすい部分としては、下の前歯の裏側の下あご付近から出る唾液が原因です。
これらをそのままにしておくと、歯周病などにかかる可能性も高くなります。
歯周病は、動脈硬化や糖尿病などの病気と関係がありますが、さらに近年、歯周病の妊婦さんは早産になって低体重児出産のリスクが高まることがわかってきました。
PMTCは、虫歯や口臭の原因となる歯垢と歯周病の原因にもなる歯石を取り除き、口内の健康を保つ役割を持っています。そして、それが体の健康維持にもつながっていることを忘れないでください。
Q.ティースクリーニングした後、
歯は白くなりますか?
A.丁寧に何度も研磨剤を取り換えて磨き、最終的にはつるつるの歯になり、ツヤが出て白くなります。
歯の表面がなめらかになるので、汚れもつきにくくなります。 口臭・虫歯・歯槽膿漏の予防にもなるので、ぜひ3ケ月に1回、定期的に行うことをおすすめします。